iPad Air2とiPad mini4をじっくり比較したらmini4一択だった

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2015年9月に発売したiPad mini4。電子書籍が順調に普及しているので、自分もそろそろiPadを買おうかと色々調べたり触ったりしてみました。やはりiPadが鉄板ということで、候補に残ったのは「iPad Air2」と「iPad mini4」の2つ。

この2つのどちらを買うか、相当悩みましたが、色々考えた結果「mini4一択だという結論に至りました。今回はそう思った理由について語ります。

両者の決定的な差は「サイズ」と「重さ」

Air2とmini4はかなりスペックが近い。「厚み」「カメラ」「TouchiIDの有無」「バッテリー」「メモリ」「画面解像度」あたりはまったく同じ。CPU性能はAir2の方が若干高いようだが、ほぼ誤差だろう。(※詳細はApple公式の比較表を参照)

両者の異なる点を以下にまとめた。

Air2の長所

  • 画面が大きい
  • グラフィック性能が高い

mini4の長所

  • 小さくて軽い
  • 価格が安い

焦点となるのは、やはり「重量」と「画面サイズ」だろう。

「重量」に関しては約1.5倍の差があり、Air2は片手で持つのは難しく、両手でも長時間持っていると結構疲れてくる。一方mini4は軽く、また幅が狭いこともあり、成人男性の手のサイズならば片手で左右を掴んで持つことも可能だ。外に持ち運ぶ際も、138gの差はボディーブローのように地味に効いてくるだろう。
mini4はこの持ち方が可能なのが非常に大きい

Air2も十分軽量化がされたとはいえ、やはりまだまだ重い。だが、重要なのは「『画面サイズ』というメリットが、『重さ』というデメリットを上回っているかどうか」だ。

しかし「画面サイズ」に関しては、普通にネットをしたりアプリを使う分にはその差はまったく問題にはならないだろう。なぜならば、どちらも画面のピクセル数が同じだからだ。(mini4の方がピクセルが細かくぎゅっと詰まっている)

だから、mini4を使う場合にちょっと画面を近づけてやればAir2と同等の体験になるわけだ。mini4の画面の小ささが問題になる状況を考えてみたが、「相当細かい文字を読む場合」か「机に立てて椅子に腰掛けながら映画を見たい場合」くらいのものだろう。(映像を大画面で楽しみたい場合、自分ならばデスクトップPCかテレビを使う)

というわけで、自分が比較検討した結果、Air2は「『画面サイズ』というメリットが、『重さ』というデメリットを上回っていない」という結論に至った。

ただ、1点だけ「大きい画面が欲しい!」と思える要素がある。電子書籍でマンガを読む場合だ。

mini4ではマンガの見開きに対応できない

mini4の画面サイズの小ささが問題になるのが、電子書籍でマンガを読む場合だ。

mini4の画面サイズは、紙のコミック単行本1ページとほぼ同等だ。立てた状態で普通にマンガを読むのならまったく問題がない。本体の軽さも相まって、非常に心地良く読める。だが、それは「1ページずつ表示する場合」の話だ。

何が言いたいかというと「mini4はマンガの見開きに対応できない」ということだ。

アクションシーンがある作品など、ダイナミックなコマ割りをするタイプのマンガでは頻繁に見開きの場面があるため、そういったマンガを読むのであれば電子書籍でも見開きで読みたい。だが、mini4を横にして見開き表示にすると、さすがに文字が小さくて読みづらくなってしまう。(Kindleの解像度の低さも影響している)

一方Air2なら横画面で見開き表示にしても、紙の単行本と比べれば多少小さくはなるものの十分な大きさで、文字もまったく問題なく読めた。見開きを多用するマンガを読む場合、Air2の画面サイズはかなりのメリットとなる。

しかし、最高の読書体験をしたいのなら紙がベストである

見開きでマンガを読めるのはAir2の大きな長所だ。しかしそれはあくまでも「iPad内で比較した場合」の話だ。当然ながら、最高の読書体験をしたいのならば、紙のコミックで読むのが一番だ。

現在でも多くのマンガは紙媒体で読むことを前提として描かれている。本を開いてページが左右両方に見えている状態で読むことを想定しているし、読者の視線の流れやページをめくる速度なども計算して描いている漫画家もいると聞く。解像度の面でも紙の方が優れているし、電子書籍は背表紙やカバー裏の作者紹介欄など、欠如している情報も多い。

つまり、紙を含めて読書体験の差に順列をつけるならば、「mini4 < Air2 < 紙」となるのだ。

これに気付き、自分が出した結論は「Air2は中途半端だ」「mini4を買って、電子書籍とコミックを使い分けよう」だ。

『ドラゴンボール』や『はじめの一歩』、その他お気に入りの作家の作品など、高い読書体験を必要とする場合は紙のコミックで楽しむ。見開きが少ない作品や、絵の重要性が低い作品などは電子書籍で購入しmini4で閲覧する、という風に「使い分け」をするのが、今現在ではベストな選択だと思ったのだ。(自分の主観では、鈴木みそ氏の作品や『ラーメン発見伝』などは電子書籍で良かったな、と思っている)

自分は結局mini4を注文し、実際に今使っていますが、むしろmini4でも「画面でけえ!」 ってもてあますくらいには十分大きいですね。


あ、もし「紙の本を捨てて全て電子書籍に一本化するぜ」という方がいれば、もちろん高い読書体験が得られるAir2が良いと思います。それと今回の話はあくまで「マンガ」の場合で、文字がメインの書籍の場合はmini4で全然問題ないと思っています。

そんな感じです。

さっきチラっと名前が出た鈴木みそ氏の『ナナのリテラシー』は
オススメです。特に2巻のソシャゲの話はすごく面白いのでゲーム興味ある人ならぜひ。2巻だけでも全然大丈夫。
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あと『ラーメン発見伝』も非常にオススメ。「ラーメンを売るにはどうするか?」「今までにない斬新なラーメンとは?」など、商売中心の話だけど、それをそのままゲームの話に置き換えても通じる部分も多く、かなり参考になりましたよ。
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Kindle版で1巻試し読みがあったので『僕のヒーローアカデミア』を読んでみたけど、これは凄く面白かった。しかし見開きを多用する作品(もちろん重要なシーン)なのでmini4だと残念でした。これは紙のコミックスで揃えるタイプの作品ですね。(記事公開時点ではまだ試し読み配信中なのでぜひとも)
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